夢をみるひと ＃００８

夢をみるひと　＃００８

センセイ

「拡大してみると、シャツの袖を折ってるのが解る」











センセイ

「元々、西川に合わせた衣装だったからかな？　だからそれより小柄な子には

　合わなくて、すこし袖が長くなった。」
















センセイ

「だから袖を折ってる」






センセイ

「まぁ、用意された衣装なのか私服なのかは、ちょっと

　解らないけれど」












センセイ

「まあ・・・」








センセイ

「とりあえず」









センセイ

「西川には合ってるシャツの袖が長いってコトは」






センセイ

「一応、自称161cmの西川よりは確実に背が低いだろう、と

　これで解る・・・」












センセイ

「そして」







センセイ

「これだけ小柄な男性は、まぁ、まず、いないだろうから・・・」







センセイ

「それを考えると」








センセイ

「この西川役を演じているのは、小柄な女の子なのだろう、と推測できる」




センセイ

「ね」








サエコ

「ふーむ。なるほどう」



サエコ

「よく気づいたね」









センセイ

「まーね」




















・・・











サエコ

「？」





サエコ

「てか、なんでだろー」














サエコ

「なんでこの写真撮ったん？」





サエコ

「わざわざ」








サエコ

「こんなニセモノまで用意してこの写真撮ったんだろー？」









サエコ

「目的はなんなのかなー？」








サエコ

「うーん・・・」








・・・










センセイ

「まぁ、そー思うよね、普通」












センセイ

「何の意図があってこの写真を撮ったのか・・・」






センセイ

「疑問に思うね」













センセイ

「たとえば・・・」





センセイ

「もし、最初から本人たちが２人そろって撮影するのが決まってたら

　わざわざ、代役を使って写真を撮る必要はないだろーしね」







センセイ

「本物の２人で撮影すればいいだけで・・・」
















センセイ

「当然そのほうが早い」













・・・














サエコ

「・・・？」








サエコ

「んと・・・」








サエコ

「じゃー・・・　元々、菜々緒と西川は写真撮影してなかった・・・？

　とか？」












サエコ

「えーと・・・」













サエコ

「たとえばー・・・」














サエコ

「菜々緒と西川が付き合っていることは、事前に情報を

　掴んでいた・・・」









サエコ

「そこで」







サエコ

「代役を使って写真をとって・・・」


































サエコ

「菜々緒と西川が所属している事務所にこの写真を持っていった・・・」






サエコ

「で」






サエコ

「フライデー側は何か裏取引しようと、この写真を見せる・・・」








サエコ

「見せた結果、フライデー側と事務所側が何か交渉し始める・・・」

























サエコ

「そして」









サエコ

「交渉した結果、どうせならもっとちゃんとした写真を撮ろうという

　話になって・・・」







サエコ

「フライデー側と事務所が協力して撮影することになった」







サエコ

「そして・・・」








サエコ

「菜々緒と西川の２人はスタジオに来て鮮明な写真を撮る・・・」













・・・












サエコ

「・・・って」





サエコ

「感じで、どうｗ」























センセイ

「うーん・・・」











センセイ

「まぁ・・・」










センセイ

「オレも最初はそんな風に考えたこともあったけど・・・」






































センセイ

「やっぱり違う」




サエコ

「違うの？」















サエコ

「じゃー代役使う意味って何かあるの？」





センセイ

「あるよ」


















センセイ

「最初のほうに言った通り、一番初めに撮影されたのが・・・」

センセイ

「この①番の写真」










センセイ

「で」

センセイ

「その次に撮ったのが、この②の写真だ」











サエコ

「てか、何でそんなこと解んの？解んないじゃん

　どっちが先なんだか」










センセイ

「まぁ・・・　普通なら解らない」


















センセイ

「けど」















センセイ

「この３枚の写真・・・」










センセイ

「それとは別に、もう１枚写真を持ってきた。てか

　ネットで拾った」

センセイ

「みて」









サエコ

「これは西川さんの写真よね・・・」












サエコ

「なの？」












センセイ

「これは西川さんが菜々緒のカーディガンを着ているヤツ」







センセイ

「菜々緒との仲の良さをアピールしている写真」











センセイ

「このカーディガンが実は重要なんだ」







センセイ

「なかったらちょっと解らなかったかもしれない」







センセイ

「このカーディガンのおかげで、最初に撮った写真が①、

　その次が②」










センセイ

「・・・というコトがわかった」








サエコ

「ほー」
















センセイ

「何でかというと・・・」







センセイ

「①の写真と②の写真をよーく見てみれば解ってくる」

 　　　　①　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　②

センセイ

「コレね。①と②の写真」









センセイ

「よく見てみて」








サエコ

「まーｗ何回も見たケドｗ」















サエコ

「うーん・・・」















サエコ

「・・・？」












サエコ

「んｎ？んｎ？？」









サエコ

「なんかちょっと・・・」








サエコ

「違うよーなきがする・・・！」










センセイ

「なにが？」










サエコ

「カーディガン・・・」

 　　　　①　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　②

サエコ

「①の写真のカーディガンと、②の写真のカーディガンが少し違う気がる！」






センセイ

「でしょｗ」















サエコ

「なんか、菜々緒が持ってるカーディガンの色が少し薄いよーな

　気がするし・・・」




サエコ

「なんが軽いっていうか・・・　薄手っていうか・・・」






サエコ

「素材自体もちょっと違うよーな・・・」






センセイ

「でしょｗでしょｗ」








センセイ

「そー見えるでしょｗ」












サエコ

「なんか微妙に違うよーな・・・」









センセイ

「じゃーまた明日これを検証していくよ！＼(^o^)／」