YOUの物語#9
ユウ
ダウンタウンと出会い そして ユウの運命を決定付ける
『ダウンタウンのごっつええ感じ』の出演
流された
運命というモノに
ユウの『望む 望まない』に関わらず引きずり込まれてしまった
芸能界というトコロ
そんな ユウの気持ちとは裏腹に
『ダウンタウンのごっつええ感じ』で大ブレイク
人気者になった
ユウの 明るい笑顔と ダウンタウンとの絶妙な絡みが
視聴者に好評を博した
もちろん
YOUだけでなく 主役のダウンタウン その他の
レギュラーメンバーの
今田耕司、東野幸治、130R（板尾創路・蔵野孝洋）、篠原涼子なども
視聴者に好評を博した
視聴率も概ね好調だった
番組の内容は やや 下品で暴力的であったものの 漫才だけでなく
コントでも ダウンタウンの実力は高い との評価になり
一緒に出演している ユウの評価も高くなるのも当然だった
この『ダウンタウンのごっつええ感じ』でのYOUは
いつも 明るく楽しいような雰囲気で
この番組を見ている視聴者も
ダウンタウンとの仕事を 楽しんでいるように見えた か？
（どうかは解らないけれど）
しかしながら 当の本人
ユウは
この状況を かなり 苦痛に思えた
無理もない
ユウは 元々軽い気持ちでモデルになり
それから どんどん 周りに流されて
いつの間にか ダウンタウンとコントをしているんだ
なぜ 自分が今ここにいるのか、、、
自分でもよくわからない状態だった
ダウンタウンとの競演は ユウにとっては過酷で
毎週の収録を 怯えながらこなしていった
もちろん
そんなことは すこしも感じさせず
明るく元気に振舞ってはいた
赤ちゃんが出来るまでは、、、 と
そう思っていたからだった
暫く辛抱していれば
出産 育児で
ダウンタウンとは距離を置けるものだと
思っていた
でも、、、
出来ない、、、
、、、と いうより
生みたいという キモチ、、、
急速になくなってしまった、、、
YOUと その夫 手塚
2人の間に何があったのか、、、
結婚して間もなく夫婦仲は冷え込んだ
この結婚は失敗だったのだろうか？
ユウは 赤ちゃんが授かることができず
この結婚で 何も変わることもなく
テレビに出つづけることを余儀なくされた
ユウの生まれついての 宿命なのだろうか？
テレビの世界で生きていくというコト、、、
結局
ユウはこの結婚により
現在のユウの置かれている現状を打破できるのだ
と思っていたが
その淡い期待もむなしく
夫婦仲は冷え
ダウンタウンとの仕事と夫婦関係との
2重の苦しみを味わうことになった
、、、イヤ
それだけではなかった
それまで苦労を共にしてきた
『FAIRCHILD』のメンバー
いざこざが絶えなくなっていた
この頃の『FAIRCHILD』は ユウのバラエティ進出の影響もあり
すっかり人気のバンドとなり
そうなると 当たり前のようにメンバー同士の確執も
顕著に噴出していった
仕事で集まっても終始険悪なムードで
修正不能に思えた
この頃のユウは状況は 最悪
ダウンタウン 夫婦生活 バンド活動
3重苦にさらされた
常に緊張し怯え ココロの休まる暇もなかった
それでも テレビに出演する時は
明るく陽気に振舞わなければならない
辛い日々だった
ユウがそんな状態の中
ダウンタウンの番組のレギュラーとして
そんな辛い日々を過ごしていて
しばらくたった頃、、、
『FAIRCHILD』としては最後となる曲が
『ダウンタウンのごっつええ感じ』テーマソングとして決まった
ユウは『FAIRCHILD』の状態は最悪で
解散は確実だったから これで最後だと思った
この曲で最後になるのか、、、
ユウはそう思い
ユウの想いの全てをぶつけることにした
今までも歌に自分の想いをのせて歌ってきたけれど、、、
今度の曲で最後、、、
今まで以上に 自分の思いの全てをぶつけようと
そう 決心する
『FAIRCHILD』の最後の曲
もちろん当然ながら 番組など ライブなど と
披露するコトとなった
ステージの上に立つ ユウ、、、
どんな想いだったのか
『FAIRCHILD』の最後の曲
イヤ、、、
FAIRCHILDのユウとしての最後の曲だろうか？
FAIRCHILDのユウの最後の曲、、、
『ダウンタウンのごっつええ感じ』テーマソングとして
ぴったりの曲だ、、、
「きらいだよ」
ユウはこの曲に自分の想いを素直にぶつけた
もうきらい、、、 大きらい、、、
誰もいらない、、、
ここにいられない、、、
みんなが知らない
たったひとつの真実のストーリー、、、
きらい、、、
ずっとここにいられない、、、 だからきらい
みんな大きらい、、、
ユウは自分の想いを込めて歌い上げた
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